スタジオに工事が入ることになり、急遽イタリアへ。
直行便が再開して、来るのが少し楽になったけれど、それでも16時間のフライトはこたえます。
闇夜にイタリアの家に着くと、甘ーいジェルソミーノ（ジャスミン）の香りに圧倒され、翌朝目覚めるといきなりサーモンピンクの世界が飛び込んできます。土の色がサーモンピンクのこの辺は、道路も、壁も全てがサーモンピンク。
東京では、白やエクリュの無彩色で何もない部屋が私にとって居心地が良く、娘には「神社みたいな家ね」と言われていますが、ここイタリアではまったく対照的です。
我が家では入り口までの通路を何百年ぶりかで修復し終わったところで、壁の色と同じサーモンピンクの古い感じのレンガを敷き直してもらいました。数年前に植えた薔薇が今年はよく咲いて壁と同じ大輪のサーモンピンクの花が満開です。入り口は赤いひとえのバラ、奥には紫の藤、玄関はピンクのバラ、と東京とは全く対照的、カラフルな世界です。フルーツも心なしか日本より色が濃く見えます。
近年やたらに観光客が増えたわが街、この季節はどこへ行っても観光客と花花花。
観光客の少ない時間を狙って散歩にでます。途中のカフェの庭でゆったり午前を過ごし、ちょっとした骨休めをしています。
最近日本に輸入されなくなったイタリア産生ハム、ここでやっとプロシュートエメローネにありつけました。
さくらんぼもイタリア産が美味しいです。黄色の器に濃い赤のさくらんぼ、この色合い、日本ではやりませんが・・・ここでは抵抗無し、です。
以上しばらくぶりの近況報告、でした。有元
