3年程前にスパイス研究家の水野仁輔さんからいただいた小さなカレーリーフの苗。ずっと室内で育てていますが、今ちょうどこのような蕾が出てきたところです。
最初の年も、どんどん大きくなって黒い大粒の実がなり、それが鉢の中に落ちて、小さな赤ちゃん苗があれよと言う間に育っていき、今までたくさんの里子を出しました。
カレーリーフは南洋山椒という和名もついていて、山椒の仲間かと思いましたが、シトラスの仲間だそうです。確かに葉の形がみかんやレモンに似ています。
葉っぱを触ると本当にカレースパイスの香りがして、美味しいカレーを食べているような気になります。2、3年前までは珍しい貴重なものでしたが、近頃は園芸店でも見かけますね。
インド原産の植物ですが、湿気も多く年々暑くなる日本の気候に合っているのでしょうか?
室内でもとっても元気に育ちます。外で育てるよりも虫もつきにくいのかもしれません。葉っぱの形も色もとても美しいのでインドアプラントとしてもオススメですね。
* 室内でペットを飼っている方や小さいお子さんが居る家は実ができる時期は外に出した方が無難です。黒い実は食べられるとのことですが、中に入った小さな緑色の種は毒性がある、と調べたら出てきました。
日本の冬も室内に入れておけば葉っぱをつけたまま冬越しできます。葉が落ちそうになったら枝ごと切り落とし、剪定してしまいましょう。そしてお料理に使ってしまえば良いのです。
「光るサラダ」の本の一ページでは、カリフラワーと一緒にカレーリーフの枝を炒めています。
ひき肉を炒めるときに2枝くらい枝ごと入れて一緒に炒めても美味しいです。
枝ごと?豪快ですね、と言われるのですが、そういえば私はカレーリーフは枝ごとお料理に使うことが多いです。
本場インドではそういう使い方はあまりしないと思うのですが、自分流に香りを楽しんでいます。
カレーリーフは日本のカレーよりも、私がよく作るマレー風のカレーのような、さらっとしたトマトベースのカレーによく合います。味がワンランクアップしますよ。
室内で育てるカレーリーフの鉢には、あまり水をあげ過ぎないのもうまく育てるコツのようです。土を触ってみて、まだ湿っているときには水をあげないようにしましょう。
基本的にあまりケアが要らない植物なのですが、出張から帰ったらまずスタジオのカレーリーフの様子をいそいそと見に行ったり、長期旅行中はスタッフに世話を頼んだり。(もちろんロックダウン前の話です。)いつの間にか「カレーリーフちゃん」という呼び名も定着し、大切に育ています。
近所のスリランカカレー屋さんでは年中室外(路上の道端)に出しっぱなし。冬の間に葉は落ちても、夏にはいつも復活しています。けっこう丈夫ですね。
カレー好きなら、ぜひ一鉢。あると重宝します。