新型コロナウイルスの感染拡大の予防として、3密(密閉・密集・密接)にならないこと、それ以外にも手洗い、うがい、そして、どこに行くにもマスクの着用が必須な状況となっていますね。
こうなる前に、たまたまストックしていた我が家の使い捨てマスクの予備も、そろそろ底がみえてきてしまいました。
購入したくても、近所の薬局にも、スーパーにも、ホームセンターにも、心当たりのあるどのお店にも並んでいません。
本当に入荷しているのかしら?なんて思っていたら、友人が「並んでいたら自分の一人前の方で終わってしまったの」と話していたので、どうやら数は少ないけれども入荷はしている様子です。
そんなに手に入らないのなら「自分で作ればいい」と思い立ちました。
さぁ作るぞ!と意気揚々と手芸屋さんへ。
しかし、考えることはみんな同じとみえて、ガーゼ素材の布も、マスク用の細いゴムも、ズボン用の細めのゴムすら完売しています。なんと薬局のガーゼまでもが完売のありさまでした。
ならばネットで、と思いましたが、なかなかどうして、こちらもいいお値段。
あきらめました。
どうしましょう?
そう、なければ、あるもので作ればいいだけ。
視点を変えることが大切ですね。
ということで、早速子どもが小さい頃に着ていた洋服が入った段ボールを納戸から引っ張り出してきて、ダブルガーゼの素材や肌触りのいいコットンでできたものなど、使えそうな布を見つけて、リメイクして作ってみました。
ゴムは家にあった、ズボン用のちょっと太目のゴムで代用。
作ってみるととても簡単にできました。
使い切ることで、洋服も喜んでいるようにみえました。
これなら上出来!
なんて自分の出来上がったマスクに満足していた私は、中学生の娘と息子にも作ってあげようと思い
「どんな柄がいい?」と聞くと
なんとびっくり
「そんなに可愛いのは恥ずかしい」とのこと。
なるほど、確かに、
中学生の娘と息子たちには可愛らしすぎてしまいますね。
難しいお年頃です、しょうがありません。シンプルな布で作ろうにも、手元には丁度良さそうな布もありません。
そうこうしているうちにも、家の使い捨てマスクのストックもどんどん無くなってきています。
なんとか、しなくては…どうしよう…
と思い悩んでいた時にキッチンで使っていたlabase(ラバーゼ)のボウルが目に入ってきました。
そこで、ハッと閃いてしまったのです。
「あれ…?あれってもしかして使えるのでは?あれを使って作ってみよう!」
さて、あれとは何でしょう?
labase(ラバーゼ)のステンレス商品は、全て専用の黒い袋に包まれているのをご存知でしょうか?
あれは不織布(ふしょくふ)といって、繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもののことです。
ただの透明のビニールですとそのままゴミ箱行ですが、不織布ならば、お届けする際の商品保護はもとよりリサイクルできることがその理由となっています。
有元編集長はスーツケースの中の小分け袋として、靴や下着を入れて、最後は靴磨きとして使いきっているのだそうです。
かくいう私は、旅行時の洋服のパッキング程度でしか使用しておらず、なんとなく袋ストックコーナーの隅っこの方にたたんでしまいこんでいました。
そこで、その不織布の袋を引っ張り出してきてよく見てみました。
さすがlabase、生地もとてもしっかりしていますし、なにより、少し光沢感もある黒色がとても格好がいいのです。
現在、販売中の(といってもなかなか手に入らない状況ですが…)使い捨てマスクのほとんどが、この不織布を使って作られてるのは、周知の通りですし、何より、中学生の子ども達が喜ぶマスクが作れるかもしれない。
思い立ったが吉日、嬉しくなった私は、早速作ってみました。
手作りプリーツマスクの作り方
では実際に作ってみましょう。
■材料
・labase(ラバーゼ)の商品が包まれていた不織布(※今回はボウル大のものを使用)
・ノーズフィットワイヤー
・ゴム(約17cm)今回は髪ゴムで代用
■ポイント
・作る前に机やミシン、アイロンなども拭いて手を洗い、清潔を保って作業しましょう
・不織布の袋は先に優しく手洗いして、乾かしてから使いましょう
■作り方
1.不織布をカットする
1枚:縦34cm×横17cmにカットする
このサイズは普段使用しているマスクのサイズを参考にしました。一般的な女性用サイズに相当します。
2.布を中表にして一直線に縫う
布を中表にして、生地端を1cmで縫い合わせます。縫い合わせたら表に返します。
3.縫い代部分にノーズフィットワイヤーを入れて縫う
上から7mmの幅で直線縫いをして、その間にワイヤーを入れていきます。更に上から1mmの場所を直線縫いします。
※ワイヤーを入れる位置は中央になるようにしましょう
※私は既に使い終えた使い捨てマスクを捨てずに、ノーズフィットワイヤー部分だけはさみで取り出して使います。使い捨てマスクの上部をカットすると簡単にワイヤーを取り出すことができます。
※無い時にはラッピング用品として使うラッピングタイなどでも代用できます。
4.上下にステッチを2本ずつ入れて縫う
上下同じようなステッチを入れることで、マスクに強度が出ます。
5.プリーツの印をつける
プリーツを作るために、一度、真ん中に折って、中心に印をつけます。
中心から、上に2cm、次にそこから3cmの間隔で2箇所にペンで折り位置の目印をつけます。下にも同様に2cmと3cmの間隔で2箇所にペンで折り位置の目印をつける。
6.プリーツを作る
2cmと3cmの箇所につけた印に合わせて全て山折りする。
山折りした線は、アイロンをかけておくと、プリーツがしっかりとつくのでおすすめです。
山折りしたプリーツを7mm程度中心側にずらしながら谷折りして、右端と左端を待ち針などで止めていく。
※中心線より下のプリーツラインは中心に向かうように上向きにして谷折り、上のプリーツラインは中心に向かうように下向きにして谷折りにします。
7.プリーツを縫う
待ち針で止めていた部分を端から3mm程度の幅で直線に縫います。反対側も同じように塗います。これでプリーツ部分ができました。
8.マスク紐をつける
①顔側になるようにマスクを置き、紐を内側になるように挟み、布と一緒に5mm程度の幅で縫い込みます。両サイド同じように縫い込みます。
②紐を外側に倒して更に、布と一緒に端から1mm程度の幅で縫い込みます。
※今回はマスクの紐も手に入らなかったので、細めの黒色の髪ゴムを使いました。
9.できあがり
仕上げに当て布をしてアイロンをかければ出来上がりです。
※必要のない人はこの作業はとばして下さい。
いかがでしたか?
不織布のマスクは布マスクに比べて、編み目が細かく微粒子を通しにくいとか。
また、プリーツを入れて立体にすることで、鼻や頬まわりの隙間が少なくなり、密着度が増すんだそうです。
1枚目を作った時には、プリーツを綺麗に作ることに少し苦戦してしまい、少々時間がかかりましたが、慣れてしまえば、1枚作るのに5分から10分程度でできますよ。
ちなみに、今回使った、labaseボール大の袋なら、合計8枚のマスクを作ることができました!
中学生の娘と息子も「これなら使いたい!」「ありがとう」と大喜びです。
コロナの終息まではまだまだ時間がかかりそうですし、
マスク不足の今、
眠っているla base(ラバーゼ)の不織布の袋が手元にある方は、
ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?