らくらく、もやしの育て方

生でも食べられる新鮮なもやしが食べたい

私の住むイギリスでも、普通にスーパーで売っている「もやし」。

日本と同様に安価で買えますが、新鮮なもやしに出会えることは滅多にありません。

大抵の場合は水気が有りすぎるビニール袋の中でグズっと、尻尾の部分が茶色に変色しています。

その尻尾部分を一本一本取る作業もなかなか大変。なので自分で育てるのがいちばんです。

昔日本のテレビで見た「もやしの育て方」は、ガラス瓶やペットボトルの中で育てるやり方で、遮光するのにアルミホイルを使ったり、水を切るのにネットやガーゼを使ったり、ゴミが出たり、片付けも面倒そう。そもそも狭い瓶やペットボトルでは水気が切りにくいだろうから、中で雑菌が繁殖しやすそうです。

「もやし作り」を習慣化するには、全くゴミも出ない、片付けも楽ちんな方法が良い。

私が試した中では、ラバーゼのボウル、ざる、プレートセットの大サイズ使うのが一番適していますが、お手持ちのステンレス製のボウルやざるでもきっと代用できると思います。

ラバーゼの大サイズのボウル、持っているけれどたまにしか使わないという声も時々聞くので、そんな方はぜひもやしを作ってボウルセットをフル活用してください。中ボウルセットでも作れるのですが、高さがちょっと足りません。

さて、格段にラクに失敗なしで出来るもやし作り、スタートです!

緑豆もやしの作り方(7日〜10日間)

① ラバーゼ大ボウルにざるをセット。緑豆を大さじ1半程度入れ、豆が浸るよう水を張り、一晩おく。

大ボウルにたったこれだけ?と思う少ない量ですが、想像以上に増えて育ちます。作り始めた当初はついつい多く入れてしまい、家族に「またもやし?」と飽きられてしまったので、一回に作る量はこのくらい少なめが我が家はちょうど良いみたい。豆同士が重ならない程度の量で、お好みの量入れてください。

② 翌日にボウルの中の水を流し捨て、軽く濯いで水を切り、豆同士が重なっていないか確かめて、プレートで蓋をして遮光。直射日光が当たらないところに常温でおいておく。

③ 1日2回、シンクで豆全体に流水をあて → ざるを持ち上げてボウルの水を捨て、蓋をして安置を6日間ほど繰り返す。

3日目のもやし

ちょこっと根が出たこの状態でサラダに入れる人もいますね。この段階ではまだまだ豆の青臭さが強いので、ベーコンサラダなど、強い味付けのサラダだったら合うでしょうね。

初日に比べるとこんもりとしてきました。

5日目のもやし 豆がピンク色になります。瓶の中で育てると、水切りしてひっくり返したりしているうちにもしゃもしゃになってきますが、ボウルとざるで育てると、きれいに整列して育つ姿が見えて気持ちがいいです。

7日目のもやし 双葉が生えました。これから2、3日少しずつ収穫しながら食べてもOK。

簡単に引っこ抜いて収穫できます。豆の皮はざるの底のほうに大半が落ちていますが、もやしについた皮も水ですすげば簡単に落ちます。豆の皮は食感がもそもそしますし、栄養もあまりないので流してしまいます。根っこはお好みで切り落としても良いし、新鮮な状態ならば全く問題なく食べられます。
食べ切るまでは毎日二回の流水でのすすぎ、水切りを続けます。ボウルとざるを使うと一瞬でこの作業が終わるので、本当にらくちんです。

もやしの背が高くなってきたら、プレートは逆さにして蓋をすれば高さが増します。

引っこ抜く時にざるに残る根っこはほんの少しなので、あと片付けも簡単です。

自分で作ればもやしの根っこまで捨てるところなし

生のもやしサラダ

生もやしのサラダを作りました。

生のもやしを根っこや双葉もついたままざくざくと切り、2種類のレタスと千切りセロリ、赤キャベツのザワークラウト(作り方はリンクから)と和えてオリーブオイルと酢、塩で味付けしました。胡椒をたっぷり効かせれば、お肉にもぴったりなシャキシャキサラダのできあがり。

お店で買ったもやしは生食を推奨できませんが、きちんと自分で育てたものであれば、毎日洗って水気を切っている状態も確かめられますし、これなら生で食べても大丈夫だなと思えます。

長いまま炒めると、まるで麺のよう。蝦子麺のような細い麺とよく混ぜると一体化してしまいます。

緑豆で納豆作り

緑豆の活用法のおまけに。納豆といえば大豆です。しかし普通に手に入る大豆は、納豆にするには大粒です。

小粒やひきわり納豆が好みの娘のため、大豆の茹でた後ひとつひとつ皮を剥き、フードプロセッサーで細かくして納豆を作っていました。

ある時もともと小粒の緑豆で作ってみたら、すごく楽に作れることに気がつき、最近は緑豆納豆ばかり作っています。

茹でる前に一晩水に漬けておく、乾燥した緑豆をそのまま茹でる、と両方試したのですが水に浸けなくても完成品の納豆の食感には違いは感じませんでした。

なので私は乾燥した緑豆を鍋の水の中に入れ静かに茹で、お湯を切り、50度くらいに冷めたら市販の納豆を小さじ二杯分くらい混ぜ込んで24時間ヨーグルトメーカーで40度くらいを保つように調整しつつ保温するだけ。温度計があると失敗しません。茹でる時間は大体15分くらいでしょうか。指で潰したり食べてみて、お好みの硬さにしてください。

ヨーグルトメーカーはちょっと温度が上がりすぎるので、電源をオンオフしたり、蓋を少し開けたままにしたりなど、温度計をみながら調整します。ヨーグルトメーカーを使わなくても、炊飯器の保温機能を蓋を開けたままで使うなど、工夫次第で出来ますね。

こんな感じで少し緑っぽい小粒納豆ができますよ。ところどころ茶色い豆は種菌として使った市販の納豆です。

子供の頃、暑い夏の最中に行った中華街で、つめたーく冷えた緑豆ぜんざいを食べてから緑豆が大好きになりました。ベトナムでよく食べた、生姜の効いた暖かい緑豆ぜんざいも大好きです。もやしや納豆も作るようになってから、緑豆を買う回数が格段に増えました。理科の実験のように、作る過程も楽しいのです。

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