インドアプランツの楽しみ

セロームの寄せ植え

大きくなりすぎてひっくり返りそうになったセローム。ぐんぐん成長してバランスが崩れがちなものは、時々カットして小さく仕立てます。

さてこれをどう素敵にしようかと試行錯誤の末、浅めの鉢に入れ、周りに小さな観葉植物をバランスよく植え込み、上部を水苔で覆ってみました。

水苔が乾けば水をたっぷりあげます。水やりは週一くらいで大丈夫。

こまめに枯れ葉などを取り除くだけでのお手入れで、お部屋にダイナミックなグリーンが映える。インドアプランツは戸外の植物とはまた違った魅力があります。

モンステラの寄せ植え

もうひと鉢はモンステラがメイン。モンステラも大きくなりすぎて不恰好になり、始末に負えなくなったものをカットして小さく仕立ててみました。

どちらも私のスタジオで緑をおしみなく見せてくれています。

時折植物を入れ替えて雰囲気を変えてみるのも私の小さな楽しみです。

そうそう、モンステラに実がなるのをご存知ですか?ポルトガルのマデイラ島に訪れた時にフルーツマーケットで売っていました。さて、どれでしょう?

不思議なフルーツ、モンステラの実

答えは右端、瓜のような長い筒状の果物です。どうやって食べるのか、見た目だけでは全くわかりませんね。親切なことにこのフルーツショップでは食べ方が写真付きで説明してありました。

奇妙な形の果物ですよね!食べ方は、この表面を覆っている6角形の鱗のようなものが、熟れると自然にポロリと剥がれ落ちてくるのを待って、ゆっくり、少しずつ食べます。食感はバナナ、香りはパイナップルのような、芳醇なトロピカルフルーツです。

少しずつ、というのは一日で安全に食べられるようになるのがせいぜい2、3cmくらいなので、根元側から少しずつ鱗が剥がれ落ちた内側の柔らかいところを食べるのです。もしも欲張って、熟れていない箇所を口に入れたら、口の中がトゲトゲに刺されて腫れ上がるなど、大変なことになるそうなので気をつけて!

このトゲトゲは植物の自衛機能なのですが、モンステラの葉にも同じ成分があるそうで、食べたら痛いはずです。…モンステラの葉を食べる人はいないと思いますが。

我が家のモンステラに比べると、南国に生えているものは葉っぱが3倍〜5倍はあると思われる大きさで、とにかく巨大でした。モンステラはラテン名でMonstera Deliciosa、Monstera(monstrous/巨大な、奇妙な)Deliciosa(delicious/美味しい)という意味で、マデイラ島に来てようやく名前の由来に合点がいきました。下の写真は滞在したホテルの植え込みに生い茂っていたもの。しゅるしゅるっと巻かれた新葉も長く、30cmは優にあったと思います。

ふと下の方を見たら、花の蕾が覗いていて、マーケットでみたフルーツがたくさんなっているではないですか!一体どんな風にフルーツがなっているのか見てみたいわと思っていたら、こんなにありふれてそこらじゅうにあるとは驚きでした。室内の鉢植えではなく、温暖の土地でたくましく地中に蔓延っている場所ならば、こんな風にフルーツがなるそうです。日本国内では沖縄や鹿児島に行けばフルーツが食べられるそうですよ。

熱帯地方ではわりと鬱蒼とした日陰を好み茂っているモンステラ。チーズプラント、と呼ばれる由縁の穴あきの葉っぱは、下のほうにも日光が当たるようにと、自然の工夫で穴がいっぱい空いているのだな、というのがよくわかりました。我が家のモンステラも、熱帯地方に植えたらこんな風にお花が咲いてフルーツがなるのかと想像だけで楽しくなり、見慣れたモンステラの本来の姿とは、こんなにも違うのかと本当にびっくりしました。

旅が出来ない時こそ、家の中に緑を

緑の少ないこの都会の生活の中で、インドアプランツは私にとって不可欠です。旅が気軽に出来ず、ふいに大自然を感じに行かれない今は特に大切になりますね。一日の中で少しの時間でも、植物の成長を眺めたり世話をしたり、とそんな時間が持てるだけで生活の質は格段に上がりますし、心が安らぎます。

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