ラバーゼの新製品
「トング」

ラバーゼ製品は『料理の下準備に欠かせないものたち』の開発からスタートしました。
ボウル、ざる、角バット、角ざる、まな板、水切りかご・・・「これらのキッチン道具を使わない日はない」と有元は言います。

『鉄フライパン、揚げ鍋シリーズ』を使って、カリッとおいしく焼ける料理に目覚めた人、揚げ物料理が好きになった人がいらっしゃるのでは?ラバーゼファンはどんどん増えているようです。


そして今秋、ラバーゼの新商品「トング」が発売されます。
製品は既に量産体制に入り、先日商品撮影も終わりました。
日頃より「ラバーゼでキッチンツールを充実させたい。」と言っていた有元が求める「トング」についてご紹介しましょう。

Q:トング開発でどんなことにこだわりましたか?

有元:まず、しっかり掴めること。
『掴む』と言ってもガッチリ掴みたいもの、ふんわりと挟みたいもの、掴んでひっくり返したり、取り上げたりなど、掴みたいシーンは多種多様ですよね。
これまで既成のトング(もちろん日本製)で長いこと料理してきましたが、掴みにくいことも頻繁にあってストレスを感じていました。「ストレスなく作業できる、まさに手の代わりになる使いやすいトングがあればいいなー」とずっとずっと思っていました。そこでトング作りに着手したのです。

Q:様々な料理シーンにおけるトングの使い方は?

有元:『スパゲッティの最後の2、3本が取れなくて、早くソースと合わせて早く食卓に出したいのに、、、と焦れば焦るほど取れなくて・・・』
という経験はどなたにもあるでしょうね。私もしょっちゅうでした。
そこで最後の一本もスイスイと取れる、ということをまず目的にしました。

スタッフ:まさにスパゲティの一本取り!これは皿部分の先端の噛み合わせがしっかりしているから、ですね。

有元:それから『大きなお肉とか平たいお魚とか掴みにくかったり、うっかり掴むとくずれてしまったりする料理』もたくさんありますよね。
それらも楽にきれいに掴みたい、思っていました。

スタッフ:肉や魚を焼く時、トングは必須アイテムです。


有元:『ほうれん草をガバッとつかんで熱湯に茎の方だけ数秒先に沈めておく』
という時はしっかり掴めれば安心して茹でものもできます。だから”大きくガバッとつかむことも楽々”というトングにしたかったのです。

スタッフ:青菜類を茹でる時、小分けにしてトングでつかんで根元だけ先に沈める方法は、シャキッと茹で上げるコツですよね。つかみ具合がよくないとできません。

有元:一方『スポンジケーキのように柔らかいものはふんわりと、でも落とさないようにしっかり挟みたい』そしてそしてまだまだあります。。。

スタッフ:フワッと優しく挟めるということは、ハンドルのバネの状態も程よいのですね。

有元:『白髪葱のように細ーいものを少しだけ掴んでふんわりと盛り付けるような繊細な作業』これもできるトングにしようと思いました。ちょっと欲張りすぎですよね。
でも、どうせ作るならそんな欲張りな願いを全部叶えるトングにしようと思ってこの形状になったのです。

スタッフ:うわぁ~!これは菜箸の域ですよ。こんな細かい作業もできるのですか・・・

有元:ハンドルのバネ具合についても何度も実験しました。
バネの強さは強すぎても弱すぎても使いにくい物です。私自身はどちらかと言うと手の力は弱い方です。で、手の力の強い人にも 実際使ってもらってこの強度に決めました。

有元:このトングを使っていて『掴みたい対象が大きな肉だったり幅広の大きい物なので、このトングで挟みきれない』となった場合は、自分でトングの先端を少し開いてみてください。
そうすると楽に挟めるようになります。開きっぱなしでは後で使いづらいですから、ちょっと抑えて元に戻しておきましょう。この大きく開く動作はあまり頻繁に行うとバネを損傷する可能性もありますので、本当に必要な時だけにしておくのが無難ですよ。

トングが大きく開いていると手の力は多く要り、狭ければ手の力はほんの少しですみます。

スタッフ:なるほど。理にかなってますね!力学の勉強みたいです。

Q:開発中で難しかったことは?

有元:あまり難しい、とは思いませんでしたよ。むしろ楽しかったくらい。。。
試作しては使って、細かく調整していく、そんな作業が大好きだからかしら?
理想のトングを夢見ながら時間をかけて作っていくというのはとっても楽しいのです。
メーカーさんと工場の職人さんのご理解があってこそ実現できる”ラバーゼのものづくり”です。

Q:しばらく生産を休んでいた「おたま三兄弟」も復活して、同時発売となりますね。

有元:今回復活するおたまは、以前のものと一見どこが変わったかわからないでしょう。しかし、ハンドルの曲面の向きを比較するとわかります。逆になったのです。その方が手に負担がかからないことが分かったからです。こうして目に見えないところで少しづつ使いやさを求めて進化しています。それから商品名も「50おたま」「100おたま」「横おたま」を正式名称にしました。

ラバーゼでツール類を充実させたい。

有元:シリコーンへラや網じゃくし、トング等々、小さなツール類は使いやすさが何より肝心。
使いやすいツール類があるとないでは料理の仕上がりはもとより、料理のやる気さえも違ってきます。

台所仕事を日々していると『もう少しこのトングが使いやすければなあ』とか『もう少しボウルのクリームがきれいにとれればなあ』という小さな不満が溜まってきて、、『だったら、これを解決しよう!』となったわけです。まだまだ十分ではありませんが、少しずつツールスタンドの中身を充実させていきたいと思います。

スタッフ:新商品「トング」「おたま三兄弟」は2023年9月15日より発売となります。

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