秋から準備するわたしの冬の楽しみ
「ドライの煮りんご」

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秋に出回る紅玉リンゴを煮て干すのが、我が家のここ数年の冬の定番「ドライの煮りんご」です。

作り方はかんたん。まずりんごを煮ます。

紅玉を8つ割りに切って底が平らな口の広い平鍋に放射状にきっちりと並べます。重ならないように並べることが大事です。

グラニュー糖を全体に振りかけます。レモン汁をたっぷり加えて20分ほどそのまま置いておきます。

りんごの汁が浸み出してきたら、オーブンシートを落とし蓋がわりにのせて火にかけます。

初めは強めの火で煮立ってきたら中火にし、煮汁がりんごの上まできたらオーブンシートを外して、そのまま水分がほとんどなくなるまで煮ます。

強めの火でサッと煮るのがポイントです。

弱火で長く煮ると崩れてジャムのようになってしまいます。一気加勢に煮ると煮崩れがなくきれいに出来上がります。
 
紅玉りんご1個につきグラニュー糖は大さじ3くらい、レモン汁は大さじ2〜3。甘味と酸味はお好みで加減しましょう。

煮上がったら寒い冬が来るまで冷凍しておきます。


冷凍してあったりんごを干します。
年末はこの煮りんごを使っておせちのりんご羹を作りますが、余った分は冷たい空っ風が吹くようになったら干すのです。

まだ暖かいうちですと甘い香りに誘われて虫が来ますので、寒くなるのを待って干します。

日本海側は雪、太平洋側はカラカラ天気という時期が干すのに一番適しています。10日間ほどかけて表面が乾き、しなっとするまで乾かします。

時々上下を返します。干す道具はラバーゼの角ざるがベスト。

目が大きいので風がよく通り乾きが早いです。

りんごを乗せた角ざるの下にもう1枚角ざるをひっくり返して重ねれば、なおさら風がよく通り早く乾きます。
鳥にとられないか心配ならば、もう一枚角ザルでカバーしておくと良いでしょう。
 
乾いたら冷蔵庫で保存が可能です。ドライの煮りんごはミルクティーにピッタリ。酸味と甘味が程よく、甘すぎず上等のドライアンズに匹敵する美味しさです。チーズと一緒に甘いワインにもいいですね。

自分の好きなチョコレートを溶かしてドライの煮りんごを半分ほどコーティングするのもおすすめ。

チョコレートを溶かす時はラバーゼのボウルと丸ざるが大活躍します。大ボウルに大丸ざるを重ね水をざるの底より少し多めに入れて IHの火にかけます。火加減は強すぎないように注意しましょう。

この方法、湯煎にとても具合がいいです。私はスポンジケーキの生地を作るときに卵をゆったりと湯煎にかけますが、この方法を使えばとっても楽に仕事ができます。
(IHがない場合、この湯煎方法にガス火を使うと炎が回って熱くなり危ないので止めましょう。)


温まって来たら中ボウルに入れた生クリーム少々を重ねて湯煎にします。生クリームが熱くなったら削ったチョコレートを入れてしばらくそっとしておき、温まったらヘラで混ぜてチョコレートを溶かします。この方法は生クリームを入れるのでチョコレートが少し柔らかくなりますが、生クリームなしでチョレートだけを湯煎にして溶かすと、カリッと仕上がります。生クリーム入り、無しはお好みで。

リンゴの半分ほどをチョコレートをつけて冷ませば出来上がり。チョコレートをかけないで干しリンゴと一緒にいただくのもおすすめです。カカオ分の多いビターなチョコレートと干しリンゴでカルバドスを飲むのも冬の夜のお楽しみです。

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