「ためない」とは何でも捨ててしまえばよい、ということではありません。捨てたものがどうなるかも頭に入れて、持てるものはできる限り使い切るべきです。
使いきるからには、それに耐えうる品物でなくてはなりませんから、いきおい物を見る目もきびしくなり、いかに使いみちがあるか?耐用年数は?本当にこれで満足できるのか?と自分に問いかけてみることにもなります。
必要な物を必要なだけ持って、それをとことん生かして、流れを滞らせない、そんな暮らしをめざしたいものです。
「ためない暮らし」より
有元葉子 著
大和書房
2012年2月28日初版