「簡単料理は簡単か？」 文化出版局
これは決して派手な料理本ではありません。むしろ控えめな印象の面構えです。
「簡単な料理は簡単じゃない」と料理をしながらつらつらと考えています。これを文章と画像を入れて本にすることはなかなか難しい作業でした。編集者、ライター、カメラマン、エディトリアルデザイナーそして私が時にけんけんがくがくの話し合いをしてまとまった1冊です。
これを読みやすい平易な文章におこす作業にライターさんはご苦労されたはず。表紙もなぜ円にするか皆で時間をかけて話し合いました。内容は読んでいただければお分りになるでしょう。
最終的に「これって売れるの？」という問いに、
私は「売れるかどうかではなくこの本を出すことに意義がある、本とはそういうものではないか。」と答えました。
表紙の「円」は「究極の簡単、究極の非簡単」を表しています。賛否両論あると思いますが、お手にとっていただければ幸いです。
「酢」のレシピ 東京書籍
本の帯にもあるように、料理をしていると酢の力に驚かされることがしばしばあります。酢を使うことで料理が俄然美味しくなることがよくあるのです。酸っぱいばかりが酢の料理ではありません。さっぱりとするばかりでなく、味にえも言われぬ深みを与えるのが酢の力です。この味の力のもとは発酵の力です。酢は色々な素材から作ることができますがここでは一般的に入手しやすい酢を使って料理を展開しています。なくてはならない調味料「酢」の魅力をこの一冊に込めました。
有元葉子の冷凍術 筑摩書房
「うちの冷凍庫は宝箱」が隠れた副題です。
我が家の冷凍庫には出来合いの冷凍食品は何一つ入っていません。(納豆などの例外はありますが)
スーパーなどで見る冷凍食品売り場は大人気ですが、全体を見渡すと中身はともかくとしてパッケージがすごくて、これが全部ゴミになるのか、と思うと気が重くなるのは私だけでしょうか？
自分で作った食品を冷凍しておくと鬼に金棒。食生活が楽になるのです。楽は”気楽な楽”と”楽しい楽”です。
この本には出ていませんが、私は自作のカスタードクリームが大好き。そこでカスタードクリームを作る時はちょっと多めに作って冷凍しておくと、素敵なデザートがあっという間に出来上がります。
シューはもちろんのこと揚げカスタードやパイ、エッグタルトもあっという間にできてすごくおいしい、おすすめです。定番のお出汁はいつでも何かしら冷凍してあるので美味しいお味噌汁もうどんも麺つゆも出汁醤油もあっという間にできます。こんなに便利なものはありませんよ。
事ほど左様に自作の冷凍食品が詰まった冷凍庫は私にとって宝石より大事な宝箱なのです。
この本は近日発売予定です。
