冷蔵庫のない生活

ざるの上に卵や野菜がのっている

ある日突然、冷蔵庫から生温い空気が…。
そう、なんと、冷蔵庫が壊れてしまったのです!

すぐに購入に行きましたが、なんと家に届くまでに一週間以上かかるとのこと。

さて、どうしよう…?一瞬戸惑いましたが、無い物を嘆いてもしょうがありません。無いなら無い生活をするまでと腹を括り、いざ一週間冷蔵庫無し生活がスタートです。

まず、冷蔵庫に入れていた全ての物を外に出してみました。調味料や野菜、冷凍食品以外にも、乾物や未開封の調味料やはたまたいつかのお薬まで!とりあえずで入れていたものが沢山ある事に気づきました。

そこから、外に出しておいても大丈夫そうな食材(卵・大根・白菜・ネギなどの野菜)と、一旦クーラーボックスに入れて置いて早く使ってしまった方がいい食材(豆腐や牛乳・使いかけのお肉など)とを分けました。
お味噌などの調味料は台所の隅の陽が当たらない涼しい場所へ。
こうして仕分けが終わった当日は、とにかく使いかけの食材でお味噌汁、炒め物などを作り夕ごはんにしました。

畑で収穫した紫キャペツと菜花がカゴに入っている。
畑で収穫した野菜たち。そのまま台所の隅に連れて帰り、新鮮なうちにどんどん食べました。

さて、次の日からがいよいよ本格的な冷蔵庫無し生活のスタートです。
朝起きてキッチンに行くと、私も子供たちも体が勝手に冷蔵庫を開けるという行動パターンが染みついてしまっているようで、まず冷蔵庫を開けてしまうのです。
何にも入っていないがらんとした冷蔵庫を見て、パタンと静かに閉める私たち家族…。
あまりにみんなが同じ行動をとるので笑ってしまいました。

2日目の夕ごはんは、週末に実家の畑で収穫した紫キャベツと菜花を使って、サラダとパスタを作りました。
また次の日は、白菜と大根とネギに豚バラ肉を足してミルフィーユ鍋を作りました。
またある日は、美味しそうなブリのあらを見つけて、半分残っていた大根と一緒に煮てぶり大根を作ったりしました。

そんな風にして毎日、毎日、今日食べる分、使う分だけを購入しました。

今までまとめ買いをしていた私にとっては、この“買い物に行く時間を作る”という事が一番の難題だと思っていました。
が、いざそうしてみると、今日はこのお魚にしようかな、とか、この果物が美味しそう!など末娘と手を繋ぎながら過ごす楽しい時間となりました。

次は、酢付けや漬け物、野菜を干したり、燻製にしてみようかな。
なんて、すっかり冷蔵庫のない生活に慣れてきたある日…

新しい冷蔵庫がやってきました。

久しぶりに使う冷蔵庫。
なんだか、一気に現代生活に戻ってきた感じがします。

必要以上に食材を買わないという状況ができたおかげで、今ある材料だけでどのように料理するか?そして、本当に今日必要な量はどのくらいなのか?を考えるきっかけに。

冷蔵庫の中。スッキリしている。
庫内がビックリするほどスッキリしました!

新しい冷蔵庫に食品を入れると、今までよりもスペースが空いてスッキリ!

今まで“なくてはならない”と思っていたものを、思いがけず手放すことができ、冷蔵庫内がスッキリしたのと一緒に、心までデトックスできたような…。

そんな気づきのある一週間でした。

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