植物と暮らす

まいにち暑い暑いと思っていましたが、少しずつ空が高くなってきて、朝夕の空気が急に秋めいてきました。
着実に季節は進んでいますね。
さて今回は、スタッフそれぞれのお家にある植物たちのお話しです。
多肉植物やサボテンは、手間がほとんどかからないのに見るものを楽しませてくれて、インドアガーデンニングには欠かせない存在ですね。今回は熱帯地方の岩場や砂地に育つ植物を、スタッフの自宅ではどんな風に楽しんでいるかをちょっとまとめてみました。

多肉植物ファミリー

多肉植物が並んでいる
にぎやかな窓辺。

10年以上前に友人にもらった小さなエケベリア。それが私と多肉植物との出会いでした。

その一つから少しずつ少しずつ繁殖させて、気がついたら我が家の窓辺にはこんなにたくさんの多肉たちが並んでいました。

このように土の上にポンとのせておくだけで、根っこが生え新しい芽が出てきます。

放ったらかしでも、ぐんぐん成長する逞しさ、そして、春先になると咲くヒョロリとした花の可憐さ、水をあげたら瞬時に反応してくれるぷっくりした葉っぱの可愛らしさ。そして、小さな植物から、さらに小さな芽が発芽しているのを見つけた時の感動。

その一つ一つが楽しくて、気がついたらこんなに増えていました。

セダム、エケベリア、アドロミスクスと、種類はそんなにありませんが、沢山増えていく多肉たちは、どれもこれも一つずつがとても愛おしい存在です。(スタッフ: Maki)

スミエボシ

葉山の建築アトリエにて。中庭ドアの「門番くん」

ウチワサボテンの一種スミエボシは、2年前に南青山のSOLSO PARKで、わーい!とバンザイしている姿があまりに可愛いくて買って帰りました。にょきにょき伸びて、2年で背丈が2倍くらいになり、今はこんな形になっています。

2週間に1度くらい、痩せてきたなと思ったらお水をあげます。それだけなのでとても簡単。アトリエの中庭に出る小さいドアの横が定位置。「やあやあ!」といつも声をかけてくれる感じで、ドアの門番のような存在です。

コウモリラン

苔玉のコウモリラン

直射日光は苦手で明るい場所が好きだというので、うちでは、天窓のある洗面所の梁に吊るしています。ここはちょうどよい光の具合で、適度な湿気もある環境なのでよく育っています。

2週間に一度くらい、苔玉が軽くなったら、ラバーゼのボウルに水を張ってドボンとつけて数時間置いて、水をたっぷり含んだらまた吊るしておけばよく、お世話もとても簡単です。(スタッフ: Konomi Yagi)

サボテンの日光浴

10年来の同居人。我が家のサボテン、今日は夏空の下で太陽の光を思う存分浴びております。

もともと(10年前)二人とも”まん丸”でした。
硬いトゲ(左)と柔らかいトゲ(右)の違いが面白くて選んだのですが、サボテンだから太陽が好きだろうと自然に任せてテラスで育てていたら・・・
あらあら10年間で様子は変わりました。左のサボテンは丸さを残して上に伸びたようですが、右のサボテンはピサの斜塔のように傾いてしまいました。
時々、植木鉢ごと回転させていたのですが。。。傍から見ると色が違っていてなんとなく成長の過程が分かります。2回くらい花も咲きました。

左のサボテンは硬いトゲも伸びて全体的に大きくなっています。
右側は白く柔らかいトゲで、丸い姿は雪のようです。でもこの柔らかいトゲの方が細かいので触れるのが難しいです。

新入りのサボテン

最近、新メンバーを迎えました。ちょっと変わった形で肌質もトカゲのような・・・これからの成長が楽しみです。(スタッフ: Hiromi A)

子株でつくるミニサボテンガーデン

夏らしい夏がほとんどないイギリスでも、室内であれば元気に育ってくれる熱帯の植物たち。ポコポコと小さな株が出てきました。サンセベリアの子株も大きな葉に頭を押さえつけられていて、みんなこの鉢の中に入れたままでは狭くて苦しそう!そこで子株だけをいろいろ取り合わせ、寄植えにしてみようと思いつきました。

ちょっと使いづらくて棚の肥やしになっていた大皿をひっぱり出し、ミニガーデンの器にしてみます。料理を盛るにはゴツゴツと主張しすぎていたリムが、植物の良い引き立て役になりそう。

私は植物を育てるのが下手で、サボテンでさえ枯らしたことがあります。なので寄せ植えが成功する自信がなく色々と調べてみました。排水穴のない器に直接生けることも可能だけれどそれは上級者向け、根腐れさせる可能性は大きいと…。とてもそんな背伸びをする気にはなれず、排水穴付きの内容器を作ることにしました。この陶器にぴったりはまる容器は探してもないので作るほかありません。幸い、ガーデンの納戸には前の住人が残したプラスチックのプランターがたくさんありました。これをアップサイクルします。

黒いプラスチックの内容器に、底の穴から細かい石や土が流れ出ないようネットをテープで貼り付けます。紫色しかなかったけれど、見えなくなるので大丈夫。

室内で育てる植物には、LECA (Lightweight Expanded Clay Aggregate)、レカという粘土焼の小石ようなものを使って水耕栽培すると、根を腐らせたり虫を発生させたりすることなく元気な根っこが育つと聞き、探してみました。近所のお店では全く見つからず、英アマゾンで注文。LECAはアメリカの呼び名で、イギリスで Clay Pebbles クレイ(粘土)ペブル(小石)と呼ぶのが一般的のようです。

日本で「ハイドロボール」という名前で売っているものと同じものです。今回見つけたのは自然な小石に近い黒っぽい色のもので、10ℓ入りで1200円くらいと安く、洗えば何回でも半永久的に使えるのがエコ。持ち上げてみると自然の石とは違いとても軽い!大きな鉢植えに使ったとしても鉢の移動が楽にできますね。

切り取った子株の根っこ部分はデリケートで、このクレイペブルだけでは固定できなさそうです。近所のお店で見つけて一応買っておいたサボテン用の土をクッションに使うことにします。

うっかり触れてトゲトゲに手を刺さないように気をつけて!植物の表面や細かいところにかかってしまった土は、ストローで吹き飛ばしてしまえば簡単にきれいになります。通常、観葉植物などの植え替えでは最後に水をたっぷりあげるものですが、多肉植物系も一緒でしょうか…?サボテン用の土がちょっと湿ったような感触でしたし、クレイペブルも水を含んでいるはず。今までも水のやりすぎで多肉系をダメにした前科があるので、寄せ植え直後の水やりは我慢しました。水やりを再開する時は観葉植物よりも半分以下に薄くした、液肥入りの水を植物の周りにスプレーするだけ。上手く育ってくれますように。なるべくほったらかしにして、水をやりすぎないよう心がけなくては。

奥のアロエの鉢は子株がなくなってすっきり!

アロエベラの子株は根っこがないものが数個取れてしまったので、小さな容器に水差しし、根が出てくるのを待って植え替えようと思います。レイアウトがこれでよかったのか…。サンセベリアの今後の成長度合いが気になるところです。(スタッフ: Megumi Arimoto)

コメントを残す