捨てられた端材で作ったクリスマスリース

白いドアの前に廃材で作ったリースがかかっている

キリスト教圏の国々では、年末のこの時期、あちこちの街角に現れるクリスマスツリー屋。

生木のツリーは家に運び入れるのも力仕事。巨大な切り花みたいなものなので、水切りのために幹を少し切り落としたり、毎日水やりに気を使ったり、1月が来れば外に運び出し、リサイクル業者に出すのですが、木が通過した道のりはもちろん、自分の服も枯れた針状の落ち葉だらけでチクチクと刺さります。その後の掃除は大変。街中の至るところには、一月末や二月が始まっても処分されない不法投棄されたツリーも散乱し、なんだかなぁと寂しい気持ちになることも。

とはいっても部屋に漂う生木のツリーのアロマは格別なので、伝統は今後も廃れることはないでしょう。

ドラム缶のようなものの中に入れて、ネットを被せ、張り出した枝をコンパクトに畳んで持ち帰る機会


木のサイズは1メートルくらいの小さなものから3メートルを超えるものもあり、お客さんが一つ一つ枝ぶりを見定め、気に入った木をこのドラム缶のようなものに通してネットを被せ、張り出した枝をコンパクトに畳んで持ち帰ります。わたしが通りかかったあとは木が売れた直後だったのでしょう。ドラム缶の周りに切り捨てられた枝がバサバサーッと歩道にまで散らばって落ちていました。

思わず拾いあげ、遠くにいたおじさんに、これもらっていっていいー?と聞いたら、持ってけーっという合図。私には生木のツリーを持って帰る気力も筋力もないので、切れ端だけでとりあえず香りのおすそ分けを楽しむことにしました。


別の日にファーマーズマーケットで買った小さなヤドリギの枝を眺めていて、これとあの拾ってきた枝でリースが作れるかもしれないと閃き、道具もなにもないけれど、キッチンバサミと糸でなんとか形にしてみました。

イギリスの花屋さん

この時期はどこのお花屋さんでもリースがこんな風にたくさんぶら下がっているのですが、なんだか豪華すぎて、もっと素朴なリースがあればなぁと思っていたのです。

捨てられたツリーの端材とヤドリギで作ったリース。日々霧吹きでお水をかけても、あまり長持ちはしなさそうですが、素朴さは我が家らしい。

来年はもう少し上手にできるかな?

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