髭剃りブラシの木

小さな鉢の小さな観葉植物。カーテン越しに置かれています。

ちゃんと食べてる?のレシピページの料理写真やラバーゼの商品撮影などを担当しているカメラマン、中本浩平さんからの投稿です。


3月に入ったばかりの頃、新型コロナウィルスの影響でピタリと撮影がなくなった。

僕に仕事が無いのを察してか、有元先生から庭仕事のお誘いを受けた。
練馬にある園芸店に行くという。すぐに運転手をかってでた。

東京を南北に突っ切る道程はいつも混雑が避けられない。

しかし買い出しへと向かう道は奇妙に静かで、あっという間に目的地の渋谷園芸に着いた。

人影まばらな広い敷地の中で、何事もなかったかのように元気に花々は咲き、生命力溢れる植物は成長を止めない。

先生が植え替え用に選んだ花鉢の支払いを済ませている間、僕はふらっと2階へと上がった。

南国の植物が所狭しと並ぶインドアグリーンのコーナー。

ジャングルのような観葉植物に囲まれて、窓際に枝だけの小さな鉢がぽつんと置いてあるのがなぜか目に飛び込んだ。



一本の枝の先に小さな芽が出てます。
枝だけぽつん

全部の予定が消えた真っ白なスケジュール帳と、一本の棒だけの植物。

両方ミニマムだなと思ったら、なんだかおかしくなってたまらず買ってしまった。

あれからとにかく時だけは過ぎ、早いのか遅いのかもう今年も半分が終わろうとしてる。

今日撮ったのが冒頭の写真。

明るい緑の葉が二枚でてきた。

確実に成長している。

変わらないものは何一つないよ、とでも励まされているみたいだ。

撮影:中本浩平(にわか園芸部)

スードボンバックス / プセウドボンバックス 

原産地:中米地方(メキシコ南部、グアテマラ、ホンジュラス)

別名は シェービングブラッシュツリー(Shaving Brush Tree)

春に花が咲けば、白い花がふさふさとまるでシェービングブラシのように見えることからこう呼ばれる。太い根本が緑色にひび割れてきて、亀の甲羅のようになっているものもある。太い幹から伸びる細い茎と丸っこい葉っぱが特徴的。海外では “Bonsai 向き” といわれているそうだ。

暑さに強く、寒さは苦手。日本では室内プラント向き。

風通しの良い日当たりを好む。水はあげすぎず、かといって完全に乾かしてはいけない。育てやすく、ガーデニング初心者向き。

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