これはいただきもののハイビスカス。
ハイビスカスの赤は鮮やかで華やかすぎて、ニュートラルな我が家には似合わないしどうしよう?
花が咲いたら困るな…
などと思いつつ、お世話だけは続けていました。
暖冬のおかげなのか、私の戸惑いなどお構いなしで
まだ3月の今頃に、大輪のド派手な花を次々と咲かせています。
インテリア的には大いに困ったけれど、せっかく咲いてくれたので
この際よく観察してみようと思い立ちました。
…
圧倒的な真紅。
こんな赤は普段の私の生活の中にはなく、ドキリとするものがあります。

雄しべと雌しべ、どうしてこうなっているの? 摩訶不思議なカタチです。
開くときは花びらが左回転でじりじりと開きます。
2日ほどすると花びらはまたじりじりと右回転してポトリと落ちます。

落ちた花は時間とともに右回転を続けきちんとしまわれていきます。
まるで傘をたたむように。

二度と開かないけれど全自動

落ちたあとでも回転を続ける姿にはビックリしました。
ちょっと自己主張が強すぎるんじゃない?という私の冷ややかな視線をよそに、
実はハイビスカス、こんなに面白い動きをしていたとは。
よーく観察したおかげで親近感が少しずつ湧いてきました。
落ちた花はドライにしてみます。
もう一つ、室内で育てているお花の鉢はこれ。

本当は初夏に咲くはずが、年末からずっと咲き続けているアメリカンブルー。
こちらはハイビスカスとは対照的で、小さく見落としてしまいそうな地味で可憐な花です。
よく見ると、えも言われぬ青紫色の柔らかいしなやかな花びら。
雄しべと雌しべはこれぞ白の中の白。
こんな白には滅多にお目にかかれません。
感動的な白と青紫のコントラストが見事です。
コロナの影響で家にいる時間が長くなり退屈していたら、家にある植物をなんでもいいからじっと観察してみては?
いつもだったら気にも留めないことや、小さな世界に目を向けてみるいい機会です。